ゴルフボールのシーム(継ぎ目)を目立たなくする方法

ゴルフボールの性能とシーム(継ぎ目)の関係

SNSからたくさんの質問をいただきます。これから皆さんの質問のいくつかにお答えします。

最初に取り上げる質問は、シームです。ゴルフボールには、目に見えるシームがあるため、次の質問が生まれます。
シームはボールのパフォーマンスに影響を与えますか?

USGAには、対称性テストと呼ばれる要件があります。
確か2000年か2001年、Pro v1がリリースされた頃の話です。ディンプルはゴルフボールのシームの周りに一列に並んでいます。シームにクラブヘッドが当たるようにティーアップして打つと、飛距離が出るという事象がありました。
それは大きな問題でした。しかし、一定の期間を経てそれは解決されました。
しかし、今でもシームに沿ってゴルフボールをティーアップすると、優位性が得られ、より飛ぶと考えているゴルファーがいます。
今はそのようなことはありません。

USGAはゴルフボールに対称性テストを課しています。このテストではシームを縦に置いて打つ場合と、横に置いて打つ場合とでの性能差を調査します。テストでは、ゴルフボールは260ヤードのショットで、滞空時間の差を0.5秒以内に収める必要があります。正確には実際には0.4秒です。

対称ではなかった場合、つまり着地場所が大きく変わったり、飛距離が4ヤード以上違ったり、滞空時間の差が0.5秒以上ある場合は、テストに合格しません。これがUSGAのルールに適合するために空気力学に関して設計者に求められることです。

対称性テストはUSGAが課すのテストの一部ですが、スネルのボールは全てUSGAルール適合です。

ご覧の通り、スネルのボールにはシームがあります。メーカーによっては、シームが見えないよう加工しています。
しかし、すべてのボールにシームがあります。
固形物(コアとマントル)の周りを、継ぎ目なくカバーで覆うことは不可能です。スネルのようにはっきりとシームが見えるボールもあれば、シームレスと謳うボールでもよく見ると波型のシームがあります。では、目に見える直線のシームと、目立たない波型のシームで性能に違いが生じるかといえば、ありません。

対称性テストをクリアする前提で、我々スネルはボール初速を最大化し、スピン量を最適化しし、最大飛距離をデザインします。

飛距離を最大化するために、空気力学の点で大きな変更を加える必要はありません。ちなみにスネルのボールはではシーム部分はスタンプを印刷するのに使っています。多くの人はこのスタンプを、パッティング時のアライメントに使っています。ちょっとした矢印ですが、パッティングの時にはとても便利です。いずれにしても、ゴルフボールはどの面で打っても性能は同じです。安心して使ってください。

※このビデオは2019年10月23日にスネルゴルフ本社のウェブサイトに投稿された内容を、スネルゴルフジャパン/株式会社アジルパートナーズが日本語訳を加えてアップロードしたものです。