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著者:snell2019

2018新モデル発表会

2018年1月15日、スネルゴルフの新モデルMTB BLACKとMTB REDがリリースされました。
開発者のディーン・スネルが動画で新モデルの概要を説明します。

動画をご覧いただく時間がない方のために、以下に新モデルの説明部分を抜粋しました。

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皆さん、大変お待たせしました。
本日、3つの新モデルを発表できることを大変うれしく思います。

新モデルの開発には1年半かかりました。
もう少し早くリリースできると思っていたのですが……。
とにかく、皆さんから寄せられた声を反映するために長い時間を要しました。

1)MTB BLACK
まずはMTB BLACKです。
これは、3ピースのウレタンボールです。
MTBと似ていますが、ドライバーのスピン量が多くて困っている。もう少しドライバーのスピン量が少ないボールがほしいという意見を反映しました。
MTB BLACKはコアのコンプレッションを7%低くし(MTB比)、ほんの少しだけですがドライバーの飛距離性能を高めています。
そのほかの部分の性能はMTBと同じです。
MTBが好きな方でしたら、これがぴったりです。

2)MTB RED
2つ目はMTB REDです。
7番から9番アイアンのスピン量がもっと欲しいという意見がありました。
もともとMTBはショートアイアンのスピンを少な目に設計してありますから、ここは変えたくありませんでした。
ゴルファーによってはショートアイアンのスピン量があまり多くなるとグリーンに届かないこともあるからです。
そこで、4ピース構造にしてショートアイアンとアプローチのスピン量を増やすための層を加えました。
ドライバーの飛距離はMTB BLACKと同じですが、ショートアイアンやアプローチのスピン量が多いモデルです。

3)MTB RED – Optic Yellow
3つ目はイエロー・ボールです。
これは少々難しい問題でした。
しかし、イエローのボールが欲しいという声を非常に多く頂いたので、MTB REDには白とイエローの2種類をご用意しました。
このオプティック・イエローの性能は、白のMTB REDと全く同じです。

MTB RED2月15日頃、MTB BLACKは3月1日頃出荷予定です。
※日本もほぼ同時期です。

ゴルファーの皆さんからのフィードバックが我々の全てです。
これからも声を聞かせてください。
我々は常に商品を改善し、手ごろな値段で高品質なボールを皆さんにお届けするため努力を怠りません。

ありがとうございました。

著者:snell2019

2018年新モデルが発表されました。

米スネルゴルフ社はこの度、MTB REDとMTB BLACKの2モデルの発売を発表しました。

ディーン・スネル自身による新モデル発表会の動画を見る

今回新たにリリースするMTB BLACKとMTB REDは、アマチュアゴルファーからのフィードバックに基づき、米ゴルフダイジェスト誌やMy Golf Spy誌等より数々の賞を受賞したMTBをグレードアップした製品です。

「当社の最優先事項は、高性能なゴルフボールを手ごろな価格でアマチュアゴルファーへ提供することです。直販体制を持つことで、ゴルファーがボールに何を求めているのかが明確に理解できるようになりました。当社の専門知識と経験にゴルファーの意見を組み合わせれば、ちょっと飲みに行く程度の料金で“ツアー級の体験“ができます」同社の創設者・CEOのディーン・スネル(Dean Snell)はこう言います。

スネルゴルフジャパンでは、日本国内においてもディーン・スネルのポリシーに則り旧MTBと同価格にて販売して参ります。
日本国内での販売開始時期は以下の予定です。

・MTB BLACK:2018年2月9日
・MTB RED(白):2018年2月26日
・MTB RED(黄):2018年3月5日(当面直販ストアアマゾンのみで展開)

商品名MTB REDMTB BLACK
パッケージ
商品別ページMTB REDMTB BLACK
構造4ピース・ウレタンカバー3ピース・ウレタンカバー
ディンプル数338個360個
コンプレッション75-8075-80
製品概要MTB REDは、ドライバー・フェアウェイウッド・ユーティリティ・ロングアイアンではしっかりとした打感であなたの最大飛距離を実現します。一方でミドル・ショートアイアンは多めのスピン量でコントロールしやすくグリーンに喰いつくショットが望めます。極めてソフトなフィーリングにより、特にショートゲームにおいてあなたのスコアアップに貢献します。MTB BLACK はツアーでその性能を立証されたウレタンカバーの3ピースのゴルフボールです。
初代MTB のショートゲームのスピン性能と操作性はそのままに、ドライバーショットでフィーリングが柔らかく、飛距離が出るようにアップグレードされています。スネルゴルフが新たに開発した低コンプレッション・コアにより、卓越した飛距離性能と柔らかいフィーリングを実現しました。特にドライバーショットにおいて、このコンプレッションを7%低く設計されたコアがスピン量を減らし飛距離を伸ばします。
製品画像  
レイヤー別機能コア:低コンプレッションで反発力の高いコアがドライバー・フェアウェイウッドの最大飛距離を実現   第2層:しっかりしたフィーリングと反発力で、ロングアイアンの飛距離を追求 第3層:スピンの効いた高い打ち出し角ながら飛距離が出て、しかもグリーン上で止まる、理想的なショートアイアンの弾道を実現 ウレタンカバー:操作性が高く極限まで軟らかいフィーリングのショートゲーム コア:スネルゴルフが新たに開発した低コンプレッション・コアにより、卓越した飛距離性能と柔らかいフィーリングを実現しました。特にドライバーショットにおいて、このコンプレッションを7%低く設計されたコアがスピン量を減らし飛距離を伸ばします。   中間層:スピンが利き、しかも正確で飛距離の出るミドル・ショートアイアンを実現 ウレタンカバー:卓越したフィーリングでショートゲームのコントロールがしやすい上、耐久性の高いカバー
希望小売価格4200円(税別)4200円(税別)
著者:snell2019

MTB BLACK – 2018年モデル

MTB BLACK はツアーでその性能を立証されたウレタンカバーの3ピースのゴルフボールです。
初代MTB のショートゲームのスピン性能と操作性はそのままに、ドライバーショットでフィーリングが柔らかく、飛距離が出るようにアップグレードされています。

スネルゴルフが新たに開発した低コンプレッション・コアにより、卓越した飛距離性能と柔らかいフィーリングを実現しました。特にドライバーショットにおいて、このコンプレッションを7%低く設計されたコアがスピン量を減らし飛距離を伸ばします。

著者:snell2019

MTB RED – 2018年新モデル

MTB REDは、ドライバー・フェアウェイウッド・ユーティリティ・ロングアイアンではしっかりとした打感であなたの最大飛距離を実現します。一方でミドル・ショートアイアンは多めのスピン量でコントロールしやすくグリーンに喰いつくショットが望めます。極めてソフトなフィーリングにより、特にショートゲームにおいてあなたのスコアアップに貢献します。

またゴルファーの皆様のご要望にお応えして、イエローカバーのボールも新たにラインアップに加わりました。

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アマチュアがツアーボールを使う意味はあるのか

(質問)
ツアーボールは比較的値段が高いのですが、アマチュアが高くて高性能なボールを使う意味はありますか?

(ディーン・スネルの回答)

私はドライバーの飛距離を重視してボールを選ぶのは間違っていると考えています。
なぜならドライバーの飛距離は、現在ではディスタンスボールもツアーボールも同じだからです。
すべての公認球はUSGA/R&Aが定める飛距離上限いっぱいに飛ぶように設計されています。ですから、それ以上は飛びません。

一方で、ショートゲームの性能は全く異なります。
特にアプローチショットの多いアマチュアゴルファーにとっては、ショートゲームの性能こそが重要です。
適切なスピンが掛かれば、カップの近くにボールが止まるため、パット数が減る結果、スコアを縮めることができます。

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池ポチャのロストボールは性能に問題があるか?

池ポチャのロストボールは性能に問題があるか?

(質問)
池ポチャしたロストボールは性能に影響がありますか?

(ディーン・スネルの回答)
池に入ってすぐ取り出したボールは性能上の問題はありません。
ゴルフボールは長い間水に浸かっていると水分を吸収します。
ボールのコアが水分を吸収すると初速が極端に落ちてしまいます。そして、コアは一度水を吸ってしまうと、普通の状態では乾きません。
また、水分を吸収するとボールが重くなり、公式試合ではルールに抵触する恐れがあります。

できれば新品のボールでのプレーをお勧めします。

著者:snell2019

4ピースや5ピースのほうが性能が高いんですか?

(質問)
最近4ピースや5ピースのボールが増えていますが、MTBは3ピースです。
これで高性能と言えるのでしょうか?

(ディーン・スネルの回答)
確かに、最近は3ピースよりも多い層を持つツアーボールが増えてきています。
過去に私もそういった製品を開発していました。
3ピース=安い=性能が不十分なのでは? と疑問を持たれるのも、もっともなことです。
しかし、結論から言いますと、4ピースや5ピースだから性能が高い、ということではありません。
このことを理解していただくために、これから2つのことをお話します。

まず、ボールを開発するにあたって、もっとも重要な要素の一つに「スピン・カーブ」というものがあります。スピン・カーブとは、番手ごとにどの程度のスピン性能があるかを図示したものです。
以下の図をご覧ください。

ゴルフボールのスピン・カーブ
ゴルフボールのスピン・カーブ

この図は縦軸にスピン量(下から上に多くなる)、横軸にゴルフクラブの番手(左から右に小さくなる)が示されています。
ここに、糸巻きバラタ、2ピース、ツアー使用率の高いボールA、そしてスネルゴルフのMTB(マイツアーボール)のスピン・カーブのイメージが記されています。
まず、一番下の2ピースのスピンカーブを見てください。2ピースの一般的な特性はスピン量が少ないことです。番手が変わっても、スピン量がそれほど増えません。当社のGet Sum(ゲットサム)がこれにあたります。

次に、一番上の糸巻きバラタを見てみます。糸巻きバラタは全体的にスピン量が多くなっています。グリーンを捉えるショットはスピンが効いて良いのですが、ドライバーのスピン量も多いことが問題でした。昔のパーシモン時代の選手がロフトを立ててゴルフボールを潰すように打っていたり、少し前のトーナメントプロのドライバーのロフトが6度や7度だったりしたのは、このためです。

しかし、キャストウレタン・カバーのツアーボールが開発されてから番手ごとのスピン量の設計が可能になりました。
ツアーボールのスピン・カーブは、この図の中の2本の曲線です。
ウェッジのショットは糸巻きバラタと同じレベルのスピン量を持ちながら、ドライバーのスピン量は劇的に減っています。
紫色の曲線はツアーで人気のボールAです。赤色の曲線で示された当社のMTBは、そのボールよりもドライバーショットはスピン量が少なく、ウェッジのスピン量は同程度です。

さて、もう一つのポイントをご説明します。
下図は、ゴルフクラブの番手別にボールがどの程度潰れるかをイメージ化したものです。

ゴルフボールのコアとカバーの役割について
ゴルフボールのコアとカバーの役割について。

大きく分けると、ドライバー、アイアン、ウェッジの3種類のクラブが、それぞれコア、中間層、カバー層に作用します。これら3層をそれぞれ想定する番手の目的に合った機能を持たせることにより、番手別のスピン性能を作り出しているのです。

さて、最初のご質問に戻ります。
ある特定のプレーヤーが「ロングアイアンでもっとスピンがほしい」、あるいは「ショートアイアンのスピンをもう少し抑えたい」という要求したとしましょう。
それに応えるために、新しい層を加えて、特定の番手向けの性能を作ります。
それが4ピース、5ピースとなっていくわけです。
ゴルフボールに層を加えるごとに、製造コストが1ダースあたり何ドルかアップします。
それだけのコストを掛けてでも、もう一層、もう二層加える必要があるのか、ということなのです。

ですから、3ピースを超える多層構造は良し悪しの問題ではなく、特定の性能要求があるかどうか、という問題なのです。
私は3ピース構造で、ツアープレーヤーの使用に耐えうる性能は十分に実現可能だと考えています。

著者:snell2019

ゴルフボールのシーム(継ぎ目)は性能に影響しますか?

(質問)
私が最後に使ったシーム(継ぎ目)のあるゴルフボールはPentaでした。
MTBは最高のゴルフボールかもしれませんが、いまだにシームが存在するという点が納得できません。ゴルフボールの置き方によってはシームがボールの飛び方に影響する気がしていますが、実際はどうなのでしょうか。

(ディーン・スネルの回答)

※2016/11/20更新
先日行われたライブにて、ディーン・スネルが直接動画でこの問題に答えております。

更新部分はここまで※

シームに関する質問はとても興味深いものです。いつも不思議に思うのですが、二つのものが接着または化学的に結合された時に、いったいどうやって継ぎ目を無くすのでしょうか。言いかえると、継ぎ目なしにカバー内側にコアやマントルを入れるのでしょうか。
全てのゴルフボールにはシームが存在します。一見シーム無しに見えるゴルフボールは、図のようにシームをジグザクに配置することで、シームが目立たないように作られているのです。

ゴルフボールのシーム(継ぎ目)を目立たなくする方法について
ゴルフボールのシーム(継ぎ目)を目立たなくする方法について

カバーを組み合わせた後に接合部を研磨しますが、それでもシームは存在しています。
性能に関してもお答えします。USGAはとても厳しい対称性テスト(Symmetry Test)を行っており、ルール適合認定を受けるにはこのテストをパスしなくてはなりません。当社のゴルフボールはロングドライバーショット(例えば290ヤード)でどの向きでボールをティーアップしたとしても飛距離は同じです。スネルゴルフのディンプルパターンは、当然この対称性テストをパスしています。
安心してお使いください。

著者:snell2019

プレミアムゴルフボールのメリットとデメリット(投稿記事)

プレミアムゴルフボールのメリットとデメリット

ディーン・スネル

※以下の文章は、オンラインのゴルフ誌「golfwrx.com」に掲載された記事を、米国スネルゴルフの正規代理店、株式会社アジルパートナーズが翻訳・編集したものです。

(日本語訳)
こんにちは、ディーン・スネルと申します。私はスネル・ゴルフというゴルフボールの会社を経営しています。もしかすると、この会社名を聞いたことがある方、あるいは私のゴルフボールを使ったことがある方もいらっしゃるかもしれません。そうであれば、私はとてもうれしく思います。

今日の話は私の会社がテーマではありません。本稿の目的は、皆さんが自分に最適なボールを選ぶためのアドバイスをすることです。

私は皆さんと同じように、熱心なゴルファーです。そして、同じようにこのサイトでゴルフのヒントを見つけています。私は皆さんからの、私の開発したボールに対するコメント、あるいはゴルフボール全般に関する意見を、とても楽しく拝読しています。それらの点が、この寄稿を引き受けた理由です。この記事によって、皆さんがいくつかスコアを縮め、何ドルか節約していただくことを願っています。

さて、世の中にはゴルフボールは2種類あります。というより、2種類しかありません。
一つは「プレミアムボール」。「ツアーボール」とも呼ばれています。
そして、もう一つはそれ以外。しかし、この先の話をシンプルにするために、「ディスタンス系ボール」と呼ぶことにしましょう。一般的にディスタンス系ボールのほうがツアーボールより低価格です。
ちなみに、どちらのボールを選ぶかはあなたの自由です。事実、私の会社では2種類のボールを両方ともラインナップし、ゴルファーにお勧めしています。
ツアーボールは確かに、ディスタンス系ボールより性能が優れています。しかし、だからといってすべてのゴルファーにツアーボールが必要なわけではありません。
以下の話を読み進めていただければ、その理由を理解していただけるでしょう。

私は27年間、ゴルフボールのデザインに携わってきました。その間にゴルフボールの設計は劇的に変化しています。あまりにも変化のスピードが速いので、多くのゴルファーはツアーボールが一体どういうものなのか、正しく理解していないのではと思います。
90年代初頭を振り返ると、ゴルフボールの性能テストはドライバーと8番アイアンで行っていました。タイトリストの「ツアー・バラタ」が当時のツアーボールでしたが、ドライバーのスピンがとにかく多かったものです。実際、当時のツアープロはロフト6度や7度のドライバーを使っていました。これは、ドライバーのスピン量を少しでも抑えるためです。アベレージゴルファーはもっとスピン量が多いので、ボールは吹き上がり、右にも左にも大きく曲がっていました。
当時アベレージゴルファーのドライバーのスピン量は4000rpm程度ありましたが、最近のツアーボールを使えば、2500rpmのドライバーショットを打つこともできるようになりました。スピン量が減ればドライバーは飛ぶようになります。アベレージゴルファーがディスタンス系ボールを好むのは、グリーン上でビシっと止まらなくても、飛距離が欲しいからです。
ツアー・バラタ全盛時代からしばらくの後、今日のツアーボールは複層構造になっています。それにより、番手別にスピン量をコントロールすることが可能になりました。これが意味することは、最近のツアーボールは、昔のツアーボールのコントロールと、昔のディスタンス系ボールの飛距離性能の両方を持ち合わせている、ということです。
そして、最近のディスタンス系ボールは、昔のそれよりもずっと飛距離が出ます。しかし、番手別にスピン量がコントロールされているわけではありません。どんなクラブで打ってもスピン量が少ないのです。そのため、曲げたいときにゴルフボールが曲がらなかったり、高く上がりすぎたり、場合によってはフライヤーになってしまうこともあります。

さて、これからが本稿で一番大事な話です。

ツアーボールもディスタンス系ボールも、ドライバーの飛距離は同じです。理由は、第一線のゴルフボール設計者は、ドライバーのスピン量をほぼ同じ範囲で開発しているからです。そして、ディンプル数は各ボールの特性に合わせて最適化されています。ほとんどのゴルフボールはUSGAのルール上限に合わせて作られています。言い換えれば、きちんとしたメーカーのボールは、USGAルール上限のドライバー飛距離性能を持っています。
しかし、グリーンを狙うショットでは、ツアーボールの性能がディスタンス系ボールのそれを凌駕します。統計的に150ヤード以内のショットが一番多く、さらにその半分は100ヤード以内のショットです。150ヤード、100ヤード以内では、ツアーボールの恩恵を受けるゴルファーが少なからずいます。ツアープロのようにバックスピンでボールを戻せるほどではないにせよ、ツアーボールはグリーン上でスピンがきちんとかかります。
ウェッジのショットでは、スピン量が1000rpm増えるごとに、グリーン上の落下地点からの距離が5フィート(約1.5メートル)、より近くに止まります。ゴルフボールが狙ったところに止まれば、バーディーの確率は増え、3パットのリスクも減ります。

つまり、ドライバーのスピン量が少なく、ショートゲームのスピン量とコントロールが増すことが、ツアーボールの最大のメリットです。
とはいえ、最近のゴルフボール選びは、ほぼフィーリングの世界に入っています。昔のディスタンス系ボールはフィーリングが硬く、ツアーボールは柔らかいという印象がありました。上級者はソフトなフィーリングを好んだものです。しかし、飛距離性能を伸ばすために、ツアーボールは年々少しずつ硬くなってきました。そして、反対にディスタンス系ボールのフィーリングは柔らかくなってきました。
さらに、これは昔も今も同じですが、ディスタンス系ボールの耐久性はゴルファーにメリットがあります。ディスタンス系ボールのカバーに採用されているアイオノマーやサーリンは、切れたり傷がついたりしにくいという特性を持っています。しかしながら、最近のウレタンカバーの技術革新により、ツアーボールの耐久性も非常に高くなってきています。

ツアーボールの最大のデメリットは、値段が高いことです。1ダース48ドルもします。ディスタンス系ボールよりツアーボールのほうが値段が高いことには理由があります。ツアーボールは最低でも3層構造になっていますから、ここにコストがかかります。加えて、ウレタンのカバーは材料費も工賃も高くつきます。

さて、ここまでお読みになって、まだどちらのボールがよいか決めきれないあなたに、もう一つアドバイスを差し上げましょう。
ツアーボールとディスタンス系ボールをそれぞれ1スリーブ(3個)ずつ買って、ゴルフコースで打ってみてください。そして、100ヤード、75ヤード、40ヤードで何度か試してください。さらに、いろんなライからアプローチと、パットを打ってみてください。
これを何ホールか試せば、どのボールが好きかわかってくるはずです。その結果ツアーボールを選ぶとは限りません。印象も結果もたいして変わらないのであれば、わざわざツアーボールを買う必要はありません。

著者:snell2019

カバーが薄くて柔らかいとなぜスピンが掛かるのか?

キャスト・ウレタンカバーとは?の中で、TSU(熱硬化性ウレタン)は耐久性が高く薄いカバーができるという話がありました。
では、カバーが薄いとどのようなメリットがあるのですか?

(ディーン・スネルの回答)
薄くて柔らかいカバーのボールを打つと、ウェッジのフェースの溝が内側のマントル層を掴み、フェイスの上をボールが長く乗るため、打ち出しが低くスピンが掛かります。
一方、厚く硬いカバーはフェイスの溝がマントル層まで届かないため、ボールはフェースの上を滑ります。そのため、打ち出し角が高く、スピンが掛かりにくなります。

なお、スネルのMTB(マイツアーボール)で採用しているTSU:熱硬化性ウレタンは、非常に薄いカバーを作ることができます。しかも柔らかくするほど耐久性が上がります。
比較的安価なツアーボールで採用されているTPU:熱可塑性ウレタンは、TSUほどカバーを薄くできませんし、一般的に柔らかくすると耐久性が落ちてしまいます。